BOULANGERIE Mori Mori 森川シェフ「前と同じでは面白くない」パンづくりと新しい挑戦
京都・御所南エリアに店を構える「BOULANGERIE Mori Mori(ブーランジュリー モリモリ)」。お店を営むのは、森川シェフ。現在はパンの製造から販売まで、基本的におひとりで切り盛りされています。
記事の公開日 2026年10月07日
記事のカテゴリ 烏丸御池・四条河原町
子どもの頃から思い描いていた「パン屋さん」
今回は「ぱんのちはれ」の羽原シェフからのご紹介をきっかけに、京都・御所南エリアに店を構えるBOULANGERIE Mori Mori を訪問しました。
森川シェフがパン職人を目指した原点は、子どもの頃までさかのぼります。
もともとパンを食べることが好きで、自分でも作ってみたいと思うようになった森川さん。中学生の頃には、将来は自分でパン屋をやりたいと話していたそうです。
高校卒業後、京都のベーカリーに就職。さまざまな店舗で経験を積みました。
当初はもっと早く独立することも考えていたそうですが、勤務先では新店やリニューアルなど、パンづくりだけにとどまらないさまざまな仕事を経験する機会に恵まれました。
長く勤めたからこそ生まれた人とのつながりも、今に続いているといいます。
そして2019年5月、BOULANGERIE Mori Mori をオープンしました。
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「BOULANGERIE」と「Mori Mori」。少しかっちり、少し親しみやすく
「BOULANGERIEだけだと、ちょっとかしこまった感じがするでしょう」
フランス語でパン屋を意味する「BOULANGERIE」に、ご自身のあだ名の「Mori Mori」を組み合わせました。
少しかっちりとした「BOULANGERIE」と、やわらかな響きの「Mori Mori」。その組み合わせが、ちょうどよかったのだそうです。
お店のロゴや、店内のアクセントになっている深い緑色にも森川さんらしさが表れています。
緑はもともと森川さんの好きな色。名字の「森川」にもどこか通じることから、お店の差し色として取り入れました。
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ハード系だけれど、食べやすい。大切にするのは「水分量」
開業時から、ハード系のパンと焼き菓子を中心にした店にしたいというイメージを持っていた森川さん。
とはいえ、本格的なドイツパンや、硬さのあるフランスパンだけを目指しているわけではありません。
BOULANGERIE Mori Mori のパンは、水分を多めに含んだ、もっちりとした食感のものが多いのが特徴です。
パンづくりで大切にしていることを尋ねると、森川さんから何度も出てきたのが「水分量」という言葉でした。
もっちりとした食感だけでなく、歯切れのよさや、時間が経ったときにパサパサしないこと。
焼きたてのおいしさはもちろん、買って持ち帰ったあとにもおいしく食べてもらえるよう、水分量や焼き方を意識しているそうです。
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一人だからこそ、お客様の顔が見える
現在、BOULANGERIE Mori Mori は森川さんがおひとりで営業されています。
開業当初はスタッフと一緒に働き、その後アルバイトスタッフがいた時期もありましたが、現在は製造から店頭での販売までを一人で担っています。
もちろん、一人で店を切り盛りする大変さはあります。
一方で、森川さんは一人だからこその良さについて、こう話します。
「全部のお客さんの顔を見られるから、プラスかなと思いますね」
いつも話しかけてくれる方とは会話を交わし、静かに買い物をしたい方には必要以上に話しかけない。
毎日店頭に立っているからこそ、一人ひとりのお客様の様子が見えてきます。
パンをつくる人と、それを買う人との距離が近いこと。
それも、小さなパン屋だからこその魅力なのかもしれません。
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「おいしかった」が、直接自分に返ってくる
お店を続けていて、やっていてよかったと思うのはどんなときですか。
そう尋ねると、森川さんはやはり、お客様に喜んでもらえたときだと答えてくれました。
一度パンを買ったお客様が、その日のうちにもう一度来店してくれたり、以前購入したパンについて「この間食べたらおいしかった」と伝えてくれたり。
新しくつくった商品がお客様に好評だったときも、うれしさを感じる瞬間です。
会社員として働いていた頃との大きな違いは、自分がつくったものを、自分自身の手でお客様に渡せること。
つくるところから販売までを自分で担っているからこそ、その反応も直接受け取ることができます。
お客様の顔が見えることと、自分のつくったパンへの反応が返ってくること。
一人で店を営む BOULANGERIE Mori Mori だからこそ、その喜びをより身近に感じられるのかもしれません。
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「前と同じことをやっていても面白くない」
これから挑戦してみたいことを尋ねると、まず挙がったのが、季節ごとに完全な新作をつくること。
そしてもう一つ、店内のイートインスペースを、もっと活用していきたいと話します。
現在、お店では缶ビールも販売しています。
森川さん自身、「ビールとパン」という組み合わせが好きで、ビールのお供になるような惣菜系のパンもつくっていきたいそう。
天気のいい昼下がりに、店内でパンとビールを楽しむ。
そんな過ごし方ができる店も、森川さんが思い描くこれからの BOULANGERIE Mori Mori の姿のひとつです。
「面白いことをやりたいなとは思いますね。前と同じことをやってても面白くないし。せっかく独立したからには」
子どもの頃から思い描いていた、自分のパン屋。
長く勤めた会社を離れて自分の店を持ち、開業直後にはコロナ禍を経験しました。
それでも店を続け、7年。
森川さんの言葉から感じたのは、これまで積み重ねてきたものを大切にしながらも、そこに留まろうとしない姿勢でした。
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おわりに
ハード系を中心にしながら、日本人にも食べやすい、もっちりとしたパンをつくる BOULANGERIE Mori Mori。
そのパンづくりには、水分量や食感への細やかなこだわりがありました。
小さなお店だからこその距離の近さも、BOULANGERIE Mori Mori の魅力なのだと思います。
御所南を訪れた際には、ぜひ BOULANGERIE Mori Mori に立ち寄ってみてください。
ライターのおすすめパン
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カボチャとチーズとクルミのもちもちフランス
今の季節のおすすめ商品で、取材当時は人気のため売り切れていました。秋の素材をたっぷりと使用した、もちもち生地のフランスパンです。
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焼きカレーパン
Mori Moriで一番人気の商品で、お店の特徴でもあるもっちりとした生地を使い、油で揚げずに焼き上げています。
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白みそとチーズの塩ラスク
「ビールのお供に」とお勧めいただいたこちらは、白みその香ばしさとチーズの塩加減が丁度よく、手が止まらなくなる一品です。
BOULANGERIE Mori Mori
〒604-0854 京都府京都市中京区仁王門町
営業時間 7:30~売り切れ次第閉店
定休日 月曜+不定休(インスタにて確認お願いします)
https://www.instagram.com/boulangeriemorimori